全国ろうあ者大会 in おおいた

行ってきました、全国ろうあ者大会 in おおいた。

全国大会が近隣で開催されるなんて、真っ事レアですよね。私も今回は申込みが開始されるや否や、迷わず申し込んだことは言うまでもありません。まぁ「近隣」って言っても、250キロくらい離れた場所ではありますが・・・。

もちろんバイクで向かいます。

「九州地区」のろうあ者大会は、以前長崎で開催されたときに参加したことがあります。が、今回は「全国」です。
全国からろう者・手話関係者が集まります。
いろんな方と情報交換ができるというのは、手話通訳を勉強している者にとって有意義であると思います。特に、「有名な方」と直接お会いして話ができれば・・・大きな経験になることでしょう。

例えばNHKに出演されているキャスターの方とか・・・ですかね。私の場合は、あまりテレビは見ずに、ユーチューブをよく見ていますので、どちらかと言うとユーチューバーの方とお会いしたいですね。
例えば、手話の学習会の頃からいつも拝見させていただいている、ある県の聴覚障害者情報提供施設の施設長さんとかですね。
手話の読取り練習にと、施設長のお話や、ここのセンターの「手話語り」の動画を多く拝見させていただきました。
他には、当県のろうあ協会の会長をされている荒木氏の動画もよく見ております。荒木氏はユーチューブをされているろう者の中では有名だと思います。ぜひ一度ご覧ください。

さて、夜明け前の3時40分頃に出発し、昼前には大分に着く目安で走ります。片道250キロ。

っていうか9時には大分に着いてしまいました。

出発が早すぎました。😅

ただし今回は、ツーリングのたびに何かしら起こる各種トラブル・・・スマホの充電ができないといったこともなく、順調なツーリングができました。先月、下見ということで一度大分には行ったことがありましたからね。それも良かったと思います。

道中に「大分市歴史文化資料館」を見つけましたので、立ち寄りました。これは暇を潰せる!
訪問地の歴史を学ぶというのは、大切なことだと思いますね。
現地で本物に触れる体験というのは、経験時の衝撃度が大きいため、長期記憶に残るこれ以上ない学習だと思います。

さてさて、早々に分科会会場である大分ホルトホールに到着しました。昼の分科会開催までまだ数時間あります。

とはいえ、長崎は近隣ということもあって、結構顔見知りの方にお会いしました。皆さん早いですね~。

私は、手話言語という分科会に参加しました。

難しそうな内容でしたが、長崎県でもいよいよ手話言語条例の制定が間近に迫ってきていますし、もっとその分野の知識を深めようと思い選択しました。

第1部は福岡県の特別支援学校に勤務する先生の講演でした。

ろう児(耳が聞こえない子供)の出生率は変わらないというのに、ろう学校の在籍者数が年々減少しているという状況。

生まれてすぐのスクリーニング検査で耳が聞こえにくいことがわかったとき、十分な説明もないまま人工内耳を勧める医者に課題があるという話。

人工内耳はメリットもあるけどデメリットもある。
例えばもともとの聴力が100㏈(ほとんど聞こえない)だったとして、人工内耳によって50~60㏈まで回復はすると。
しかし、50~60㏈は難聴レベル。聞こえるようになったとしても、スムーズに意思疎通できるレベルには及ばない。

そこで手話言語が重要。

意思疎通ができないというのは、どんなに苦しいものか。
親も子も手話を覚えたら意思疎通が十分にできるようになる。

口話も日本語も重要だけど、まずはそれを教える(伝える)言語(手話言語)の習得が最初じゃないかと。

よって、早くから手話がある環境=ろう学校に通うことで、その問題が解決できる。
なので、スクリーニング検査の結果からのろう学校への連携を求めているとおっしゃっていました。

人工内耳を装用するもしないも、聴力レベルにも関わらず、手話言語の重要性を改めて感じることができました。

珍しくまじめな話題でした!

分科会の第2部では、新しい手話単語のクイズがありました。
司会は先ほどもご紹介いたしました、長崎が誇るユーチューバー荒木氏でした。全国の方ですね〜。

全問正解すれば舞台で決勝に進めるところだったのですが、私残念ながら10問中9問正解で、惜しくも自席で自責の念、シートを涙で濡らしておりました。

しっかり勉強したところで、夜になりましたので、一緒に大分に来た仲間たちと飲みに行きました。

大分駅周辺のお店では、この日ばかりはどこにいっても手話が飛び交い、どこの席に乱入しても楽しくお酒が飲めそうな、そんな状況でした。😅

さて、もうそろそろ日付も変わりそうな時間帯。

会計も済ませて、トイレに行って帰ろうとした、

そのとき!!!

私はなんと幸運なのでしょう。

なんと同じ店で、冒頭でご紹介しました施設長さんがいらっしゃるじゃないですか。

ユーチューブで何度も拝見しておりますので、間違いありません!!
私にとっては手話の先生に他なりません。
相手にとっては、「君は誰かね?」という状態でしょうけど。汗

店を出たところで勇気を出して声をかけました。

まるたしん
手話で(いつもユーチューブで拝見させていただいています!お世話になっております!)

相手も笑顔で対応してくれました。こんな真夜中に、見ず知らずの酔っぱらいに絡んでいただいて申し訳ないです。(^_^;)

いやでも、これぞ全国大会の醍醐味です。コンサートを見に行ったら、その日の夜に打ち上げ中だった当人にばったり会った感じでしょうか。😀

なぁんて感慨ふけっておりましたら、今度は荒木氏が道を通りかかりました。

(私の中での)有名ユーチューバーが2人も眼の前に!!

お互いに相手をユーチューブで有名!って謙遜しあっておりました。こんなことってあるんやなぁ。

とっさに手話サークル広報部としての腕がうずきました。そうだ、サークル広報誌にお会いしたことを写真付きで紹介しよう。

ととと慌てながら手話で、

まるたしん
(手話サークルの広報誌で写真を掲載したいんですが、良いですか?)

快諾してくれました。

あまりの慌てようだったため、手話が伝わったかなぁと思いましたら、逆に「広報誌(新聞)って手話表現はこうだよ~」と教えられる始末。😢

当サイトでの掲載許可は取っておりませんので、ここでは掲載はできませんが、小雨が降る真夜中の大分で、みんなでニコニコとピースサインで撮影することができました。

良い思い出ができました。めでたしめでたし。


さて、帰路。

翌日の午後1時すぎ、2日目の会場、別府の「ビーコンプラザ」を後にしました。

出発時もそうだったのですが、バイク用のナビアプリで自宅を目的地にしますと、推奨ルートが「有明フェリー」利用と出るんですよね。
熊本の長洲港から島原の多比良までのフェリーですね。

いやーこんな金欠状態でフェリーなんて贅沢はできません。
私はもう一つの推奨ルート(陸路経由)を選択して出発しました。

大分の下道旅は今回2回目。本当はナビなんか要らないんですけどね。このナビは速度注意!とかいろんなことを教えてくれるので便利なんですよね。

別府から九重を通って湯布院あたりを走行。本日は雨は午前中で止みましたが、霧がそこそこ立ち込めておりまして、あまり遠くを拝むことはできませんでした。

突如、ナビがなにか言ってきました。

ナビアプリ
ルートを変更しました。

セリフを覚えてはいませんが、今後の道路状況を勘案し、自動的にルートを変更しました、とのこと。今後の交通渋滞などを予想して、最適なルートを再探索してくれたんでしょう。

行きは大分市に直接向かい、帰りは別府発だったこともあり、行きと帰りとでは少し道が違っていました。

途中から見知らぬ道に入り、、、

「なんだか熊本の方に行っているような気がするんだが、、、」

少し不安になりました。

別府往復は以前ツーリングしたことがあります。いわゆる「九州横断道路」をただひたすら進むルートです。

今走っている場所は、やけに高い渓谷にかかっている橋を渡っていたりと、どんどん山の方に入っているようにも感じます。

停車してナビアプリを開き、今後のルートを確認します。

no name

有明フェリー経由になっとるやないけ!

おいおいおい、さっきこの経路はやめたじゃないか。
なぜまたこの経路を案内しとるんじゃ。

このナビアプリの悪いところは、経路を変更するには一度案内を終了して、再度ルートを作成しないといけないところです。
しかも案内を終了するたびに、「ルートを保存しますか?」「アップロードしてもよろしいですか?」といった問い合わせが何度が出てきて、特にこういうときは、そこそこ面倒です。
自動的に保存されるオプションでもあればいいのにって思います。

再度佐賀経由でルートを作成して走り出しました。

「Uターンせよ」って聞かないんですけど。

もう最悪です。😒

ここがどこかわからないし、いろんな山奥を走ってきた道をまた戻るのってものすごく気が滅入ります。

でもなんとなく、頭の中の方位磁石によれば、もう少し北に行けば九州横断道路に戻るはずです。

私はUターンを指示してくるナビを無視して、ひたすら北上っぽいルートを突き進みました。

ナビアプリ
今後の道路状況を~~して、新しいルートで案内します

先程と同じボイスメッセージが飛んできました。

いやな予感、、、。

相変わらず、交差点をすぎるたび、とにかくUターンせよ、という指示を出してきます。

もしやと思い、今後のルートを表示してみると、、、

やはりフェリーに乗るようなルートになっていました。

こりゃダメだ。

前回、口之津から島鉄フェリーに乗って天草に行ったように、フェリーを使うときはあります。
ですので、「フェリーを考慮する」というオプションは、私、有効にしているんです。

でも、当初のルート設定時に、「フェリーを使わないルート」を選出したにも関わらず、何かのタイミングでリルートした際に、オプションに設定したとおり、フェリーを考慮した最適なルートを案内してくるんですね。そりゃ、そうでしょうけどね、、、。
最初に「フェリーを使わないルート」を選択したんだから、「今回はフェリー使わないのね」って思ってくれたらいいのに!😂

流石にこれでは困るので、最初の設定画面に戻って「フェリーを考慮する」のオプションをオフにしました。なんだか負けた気分です。

やむなく走り出したのですが、それでも「Uターンせよ」という指示を出してきます。
ここ、ものすごくルートから外れているのかな?

かなり不安になってきましたが、自分を信じ、案内を無視して、北へ、北へ向かいました。

すると、ナビも流石に観念したのか、Uターンの案内をやめ、私の進むルートと同じルートを案内してきました。
この試合には勝ったようです😊

それにしても随分走ったような気がするのですが、向かっている先が「大分県日田」です。

全然進んでいなかったことがよくわかります。

2時前に別府を出て、家についたのは20時過ぎでした。

全国ろうあ者大会。全国大会の参加は初めてでした。とても貴重な体験をさせていただきました。
私の知っている方が表彰されていましたので、自分のことのように嬉しかったです。
また、別府市長が、あいさつを全部手話で表現されていたのが、めちゃくちゃ心動かされました。

参加者たちのね、、、その後の拍手が、やっぱすごいんですよ。
覚えるの、大変だったと思いますけどね、、、嬉しいですよね。

それではまたノシ

長い文章を読んでいただき、ありがとうございました!

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