ある施設のイベントで缶バッジを作ったことがあるのですが、それを友人にプレゼントしたらすごく気に入ってくれまして。
んで、イベントじゃないときに缶バッジを手軽に作れる方法を探していたら、結構身近にあるんですね。
今回見つけたのは、会社帰りの途中にあるコピーサービスのお店。
ウェッブサイトによれば、「簡単にバッジが作れます!」とあります。
楽しく作れる!かんたん4ステップ!
1.店頭のレンタルPCからプリントアウト
2.レジにてバッジのパーツをご購入ください。
3.セルフコーナーのバッジマシンでD.I.Y!
4.自作バッジの完成!その場ですぐお持ち帰り!
早速友人に知らせてみる。
今日行ってみようかな。
行動が早いな。
いやいやちょっと待って。
簡単に!っていうけど、おそらくそれなりに作業工程はあるはずなので、
それでどんな感じだったか報告するから。
ってことで、事前にバッジのデザインを自宅で用意し、会社の帰りに立ち寄ってみることにしました。
このお店は、もう10年以上前からあることは存じ上げておりましたが、店内に入るのは初めてになります。
お時間はどのくらいでしょうか。
時間?
ああ、パソコンで作業する時間のことだな。
30分・・・と。
マックは自宅のマックブックが壊れるまでの2年ほどしか使ったことがありません。
ここは使い慣れたもので。
はいではどーぞ!と案内されたのは3台並んだPCのうちの1台。
どれどれ・・・と椅子に座ってマウスを握ってみる。
・・・。
で?
店員さんはどっかに行ってしまいました。
で?
私はてっきり、専用のアプリかなんかがあって、それに画像を選択して、印刷して、という簡易的なウィザードで作るものと思っておりましたが、画面にはドキュメントとIE、タスクバーには、AI、PSなどという高価なアプリケーションのショートカットが置いてあります。
まさか・・・。
もう開き直って、初心者ぶるしかありません。いや実際初心者か。(苦笑)
迷惑そうなのかよくわからない無表情を浮かべられた店員さんは、そのままどこかに行ったかと思うと、大きな札の付いたUSBメモリーを持ってまいりました。
おおっ!待ってました!
やっぱそうよね。作り方、あるよね~。
USBメモリーを差し込む。
エクスプローラーが立ち上がる。
中にファイルが1個。
******.ai
なるほど・・・。
Ai(アドビ イラストレーター)で作れ、と。
てっきり専用ソフトが用意されているものと思っていた私、まさかプロ用ソフトで作るとは思っておりませんでした。
Aiは、10年以上前に仕事で使っていたことがありますので、それなりに操作はできますが、それでも操作するのは10年ぶりになります。そして、CSとかいう最新のバージョンは見たこともありません。
しかし操作感は大体同じかな、と簡単に考え、USBメモリー内にあるファイルを開くと、画面には円が10個ほど書かれたレイアウトが開きました。
ここに画像データなどをもってきて印刷すればいいのですね。
私は、自宅のinkScapeで作成したSVGファイルをドラッグして読み込み、大きさなどを微調整していました。うん、できる。できるぞ。
そういえば今朝ほど・・・、
という会話をしたのを思い出します。
そ~か。背景色は薄い空色だな。
んが、ここで壁にぶち当たる。
持ってきたSVGファイルの白い部分が透明になっており、下地に空色を持ってくると、白いところが空色になるのです。
ああ、これはいかんな。絵に掛かるように白い下地を用意しなければいかんな。
しかしここで壁にぶち当たる。
やりたいことはわかっているのだが、どうやればいいかさっぱり見当がつかない。ただ、白い下地を作るだけなのに。
フォトショップなどでやろうかどうかを考えながら、しかし、イラストレーターとフォトショップがクリップボード経由でどうにも連携が簡単に行かないことにとうとう腹が立ってきてしまった。
あ~もう今日はやめるか!!!!(#゚Д゚)y-~~
3台しかないPCに、変な素人が時間をかけて占領するのは申し訳ないという気持ちと焦りが、さらにいらだちを増幅させてしまう。
もう、背景白で行っちゃうか・・・。
マルタスフリークたるもの、ここで妥協してはいけません。
パスファインダーなどを駆使し、どうにか下地の作成に成功。
プリント自体は、お店の方が印刷設定などをいじってすぐに出力してくれました。
やっと、D.I.Yコーナーにて缶バッジ製作に入れる・・・!
印刷された紙の円の周りをざっくりとはさみで切り取り、缶バッジマシーンにて金具とぐいぐい合体させればオリジナル缶バッジの出来上がり!
最初の1個は店員さんが作ってくれ、残りは自分でチャレンジしました。
しかしながら、友人を先に一人で行かせなくてよかったというものです。
なんせ、パソコンなんてDVDを見るくらいしか使ったことのない人なので、パソコンの前に座ったままたぶん小一時間は口をぱか~んと開けたまま身動き一つしなかったに違いありません。笑
あえて言おう。
かんたんではありませんでした。
缶バッジを製作する最終工程のところはかんたんでしたけどね。
ウェブサイトに書かれていたかんたん4ステップの1個目が激ムズというね。
今回は缶バッジにしたときのサイズがでかすぎたり、絵が一部淵までかかってしまったなどの課題を把握することができましたので、次回作成時には、店員さんにいちいち教えてもらわずとも作成できると思います。
最初は怖そうに思えた店員さんも、出来上がる頃にはニコニコとても良い感じで接してくれました。
繰り返しますがとても素敵な店員さんでした!
まぁ、かかった時間は1時間半程度でしょうか・・・。
どっぷりつかれましたよ・・・。
高価なパソコンは持ってないけど、店にあるPCで客が勝手に作って印刷代などをいただく。最初は戸惑うかもしれませんが、慣れればとても手軽で便利かと思います。店員さんの基本ほったらかしなところも、気を使わなくて良いのかもしれません。( ´艸`)
とてもクリエイティブな時間を過ごさせていただきました。