【連載】第1回 「バイカルクエスト」はこうして生まれた
誰も気づいていないかもしれませんが(苦笑)、少し前にホームページ上で「バイカルクエスト」というweb版のゲームブック”みたいなもの”を掲載しました。トップページのゲームのコンテンツに置いておりますので、興味がありましたら暇なときにでもプレイしてみていただければ幸いです。
今回から、このバイカルクエストに関連した話を連載で書いてみたいと思います。全5回を予定しております。
第1回目は「バイカルクエスト」の誕生に関する話です。
当サイトのの管理人である私「まるたしん」がライフワークとして日々コンピューターと向かい合い、勉強を続けている理由、それは「ゲームを作るぞ!」ただそれだけであります。
では、私が「ゲームを作るぞ!」と思い始めたのはいつの頃だったかな、と記憶を遡っていくと、どうやらこの「バイカルクエスト」にたどり着くようなのです。
私が小学生の頃は、ゲームウォッチやファミコンなどのコンピューターゲームが流行っていた真っただ中でした。
私も多分にもれず、親から買ってもらったゲームウォッチやファミコンをプレイしておりましたが、一方で自分でゲームのアイディアを考えるのも好きでして、広告の裏にゲームの画面や設定を書き込み、頭の中でBGMを奏でながら、自作ゲームを頭の中で妄想して楽しんでおりました。
本格的にコンピューターの世界に足を踏み入れたのは、小学生のときに親から買ってもらった「ファミリーベーシック」でした。
ファミリーベーシックというのは、マルタスフリークの皆さまならばご存じかと思いますが、ファミコンにキーボードを接続してプログラミングができるという夢が広がりんぐな周辺機器です。1984年発売。
私は親から「買ってもいいぞ。」と許可が出た購入前日、興奮して一睡もできなかったのを覚えています。(´ω`)
しかしながら当時の私にとって、プログラミングはさすがにまだまだ敷居が高かったようで、取扱説明書を読みながら、書かれているプログラムをそのまま入力するだけなのですが、入力間違いで動かなかったり、動いたとしても、ゲームというには程遠く、青白いマリオが画面にポツンと表示するだけのサンプルプログラムだったりで、「で、 どうやってゲームを作るの?」
とそんな感じですぐに飽きてしまい、ほとんどまともに扱えないまま時が過ぎていきました。
中学生になった頃、久しぶりに説明書を読んでみると、人間、少しは成長するもんで、内容がすらすらと頭に入ってくるようになっていました。
「金庫ゲーム」と称して、1桁の数字を入力させ、あらかじめ設定した鍵の数字と一致していたら「あたり」と表示し、それ以外は「はずれ」と表示してプログラムが終了する。BASICのサブルーチンのサンプルから考え出したゲーム。
初めて自作したプログラムでした。
うわ、プログラミングって超面白い!
それからずっぽりとこのコンピューターの世界にはまり込みました。
次はロールプレイングゲームを作って、友達にプレイさせよう!
当時私の通う中学校は、男子生徒は丸刈りと決められておりました。そんな中「頭のバリカンの剃りすぎキズ」のことを「バイカル」と読んで友達の間でイジって楽しんでおりました。おそらくその形が「バイカル湖」の形に似ていたことからだったと思いますが。^^;
てなわけで、ゲームのラスボスは額にバイカルキズがあるのが特徴の魔物「バイカル」。タイトルは当時のコンピューターRPGの代名詞であった「ドラゴンクエスト」をモジって「バイカルクエスト」と名付けました。
しかし、ファミリーベーシックを触ったことのある方ならばご存知だと思いますが、これ、プログラムを記憶する容量が、およそ2キロバイトなのです。
つまり、プログラムを2000字程度書いてしまうと、メモリーオーバーになってしまい、それ以上記述ができなくなってしまいます。
2000字というと潤沢にあるように思えるかもしれませんが、結構あっという間です。
タイトル画面を作り、画面を描画して、主人公を上下左右に動かし、敵「バイカル」が現れたあたりで、大体容量オーバーになっていました。(;^_^A
そう、
いつまで経ってもゲームは完成しませんでした。(;´・ω・)
今回はこのへんで。では次回!
<第2回へ続く>