私が昨晩見たその夢の現場は、実家だったんですが、少し間取りは異なる一軒家でした。
私は尿意を感じていたので、トイレに行って用を済ませるも、まったくスッキリしない、そんな感じで悩まされておりました。
まあ要はリアルに尿意がマックスなわけですけどね。😅
そして、・・・出たわけですよ。
いや、小便のことではありませんよ!
二階に登る階段で、私は何かとすれ違ってぶつかったような気配を感じ、嫌々ながらその方向を見つめたら、、、暗闇の中に、見知らぬ男の後ろ姿があって、そっと、・・・そ~~~っと、こちらに振り返ろうとしているではありませんか。
私はもう恐怖におののき、二階にいる妻に助けを呼ぼうと階段を登ろうとしました。
ちょうど階段の中頃にいた私からは、二階で何かの作業をしている妻の姿が見えました。
しかし、必死で彼女の名前を叫ぼうにも、何故か声が出ません。呂律が回らないというか、口が思うように動かないのです。
私はとにかく口を動かし、必死に声帯を震わせて声を絞り出して、彼女の名前を叫んだのです。
「ふじこ!」
「ふじこ!」
何度か叫んだとき、私は、ハッと、我に帰りました。
そう・・・夢から醒めたのです。
暗い部屋の中で、私は何度も寝言を叫んでいたのです・・・。
私は、暗い部屋の壁を覗きながら、ボソッと呟きました。
「ふじこって誰やろ。」
私の中で「ふじこ」といえば、ルパン三世に出てくる峰不二子以外には該当がございません。
もちろん、妻の名前もふじこではございません。
私はとりあえず夢だったと安堵したと同時に、困ったことに気がついてしまいました。
「この寝言を妻に聞かれていたらどうしよう・・・。」
私は1人で寝ておりましたが、夜中でもありますし、相当大きな寝言でしたら、妻に聞こえている可能性は十分にあります。
これは・・・まずいぞ。
そうして、私が自身の保身のために、とりあえず頭に思い浮かんだ言葉が、
「ふじこって誰やろ。」
だったのです。
とりあえず、これは夢なのです。
前世の記憶なのかどうかはわかりませんが、とにかく私の人生において、出会ったことのない人の名前です。
もしかみさんに聞こえていたとしても、架空の人物であることをわかってもらいたかったのです。
しかし、です。
この考えには、どうしようもない欠陥があるわけです。
それは「ふじこ」が架空の名前だということを、誰も証明できないということなのです。
私が「ふじこ」という名の人物に、生まれてこの方会ったことがないという事実は、私の記憶にしかありません。
つまり、かみさんから「嘘をつくな」と言われても、嘘じゃないことを証明することはできないのです。
他にこの状況を解決する方法はないのか・・・。
私は暗い部屋の中で天井を見ながら考えを巡らせました。眠気は瞬間にして吹き飛んでおりました。
例えば、「ふじこ」と言った後に「ヘミング・・・。」こう足したらどうでしょう。
ふじ子・ヘミングといえば、有名なピアニストでしょう。クラシックを聴くものであれば、知らぬものはいない・・・んでしょうけどね、「じゃぁ何の曲を聴いたことあるの?好きな曲は?」と言われても何も答えきれません・・・。´д` ;
それではと、ちょっとパニクってる状況のネットスラングとして「ふじこふじこ!」というのがありますが、さすがにネットスラングをいきなり叫ぶ人間に思われたくもありません。苦笑
まずいです。
このままではかみさんに「どうせ元カノの名前」みたいに思われ蔑まれ、事あるごとに思い出されて、白い目で見られ続ける人生を過ごすことになるのです。そんな失敗はしたくありません。
しかしふと、私は一つだけ、この状況を打開できる策を閃いたのです。
我ながら起きたばかりなのに冴えてる!
それは、「ふじこ!」って叫んだ後、付け足して、こう叫べばいいんです。
「オレ名はルパ~ン3世!」(山田康雄風に)
ほら!これでルパン三世の名シーンといえば納得でしょう!
確かに、不二子に向かってルパンが自分の名前を名乗るはずはありませんな。( ´∀`)
そんな賑やかな丑満時でした。
あートイレ行こっ!
それではまたノシ