発端
そう、全ての発端は、以前母艦として使用していたデスクトップPCが熱暴走したことでした。
久しぶりに電源を入れてみたところ、起動はするのですが、動作がやけに遅く、すぐに電源が落ちたりしていました。
BIOSの画面でハードウェアモニターを見てみると、CPUの温度がみるみる上がり、表示が100度になったのち、やがて電源が落ちます。
CPUがしっかり冷えていないというわけです。
実際にCPUクーラーを取り外してみると、グリスは付着しておりますが、おそらくすでに役立たずになっているのでしょう。しかもCPUクーラーがかなりぐらぐらしており、これ、取れかかっているみたいです。
さすがにすぐに手元にCPUグリスがあるほど用意周到ではございませんので、先日ちょうど東京出張があった際に秋葉原でグリスを購入してきました。
まずは件のデスクトップPCのグリスを塗り直してみます。ぬりぬり。
CPUクーラーのぐらつきを整備した結果、CPU温度は35度から高くても50度の間で安定いたしました。恐るべき冷却威力。CPUクーラーのネジが1箇所もげているわけでしたが、そこそこ固定いたしました。
調子に乗る。
うまくいったので、ここでひとつの欲が出たわけであります。
こちらのレッツノート、中古で購入したもので、現状、不具合もなく不便も感じておりませんでしたが、一度全部を分解してキレイに掃除をしたいと思っていたところでした。
インターネットを参考に裏面のネジを外していき、筐体をバラしていきます。レッツノートの分解は、ひと昔に比べるとずいぶん容易になっているらしいです。ま、ほんと簡単でした。
どんどんバラしていって、もはやパソコンと言うよりは、ただの電子基盤になってしまいました。こんな小さなパーツでパソコンが動くなんて、世の中の技術の進歩には目をみはるものがあります。しかも既に5年くらい前のパソコンですからね。
ヒートシンクとCPUの間にグリスを塗り塗りした後、とりあえず仮に蓋を閉めて電源を入れてみます。
うん、正常動作。
そして事件は起こりました。
壊す。
バッテリーとネジを締め、見た目完全に元通りに戻ったレッツノートに電源を入れてみます。
・・・。
液晶が真っ白。
・・・。
何も映らなくなってしまいました・・・。
もはや本稿のまるたしんのセリフは全て赤色。
先ほどまで元気だったレッツノートは、それはそれは見事に壊れてしまいました。
症状としては、電源は入ります。Windowsの起動音はするので試しにHDMIで外部モニターに接続してみると、きちんと映りました。
液晶が真っ白な状況以外はPCは元気なようです。
ショックです。
ショックでたまりません。
ショックのあまり、知人のメカが得意な先輩にLINEで報告すると、爆笑されてしまいました。
今はその笑いもただただ心に突き刺さるばかりです。苦笑
的を外す。
状況を整理します。
私はヒートシンクを外して、CPUのところにグリスを塗り直しました。
マザーボードを本体から外す際に、液晶とマザーボードを繋げるケーブルを何度か抜き差ししました。とても細い線で、接続部分もとても緻密なコネクターになっています。液晶は映像の信号は行っていないようですが、バックライトはきちんと点灯しています。
自己診断ユーティリティを走らせましたが、オールグリーン、正常でした。(いや、正常じゃないだろ。)
以上のことから導き出された私の答え、それは、
私は、液晶ケーブルのコネクター(中古)をネットで購入して、刺してみることにしました。
【結果】
ハズレでした。
だからその笑いが突き刺さるんですって。(苦笑)
これは液晶ディスプレイなのか。
実はこの液晶ディスプレイ、以前からたまにちらつく傾向にありました。
ネットオークションで、この種の液晶ディスプレイは、新品で送料込みで8000円程度です。
ノートパソコンの晶ディプレイの新品が8000円というのはさほど高くはありませんが、安くもありません。(っていうか、そのうち送料が2500円っていうのもネック。)
そもそも不具合の原因が液晶ディスプレイなのかどうかも不明な状況で8000円を投入するのは無謀でしかありません。
そうこうしているうちに中古PCを購入できるほどの金額を支出してしまいそうです。
悩ましいところです。
ていうか、そもそもこの中古ノートPCをそこまでして救出する必要があるのか。( ゚Д゚)
ノートPCは欲しいです。リビングのソファーに座ってラップトップでコーディングするのは至福を感じるひとときであります。
もし激安で同型番のジャンク品が運良く売られていれば・・・という淡い思いを抱きながらヤフオクを眺める日々。
開き直る。
やがてある日、ヒンジ割れ、ACアダプター無し、バッテリー無しのジャンク品として出品されていた同等品を見つけ、決して納得いく安さではありませんでしたが、もう妥協、落札いたしました。
先輩の直球も、ここまでくると慣れました。( *´艸`)
ここまでして修理する、このノートパソコン。
果たしてそこまでの価値があるのだろうか。
・・・実は、このパソコンには、これまでの我がノートパソコン歴の中で、少し特殊な愛着があるのです。
それは、蓋のステッカーシール。
これまで、パソコンにペタペタシール張るのは好きではなく、まず、貼ったらはがすときにキズが付くじゃないですか。少しでも傷がつくのは許せませんし、ホント嫌だったのです。
が、今回、安っすい中古のパソコンだったし、傷を隠す目的でシールをペタペタ張ったら・・・、
愛着がわきましてね。笑
こうなったらとことん使い倒してやる!
結局、そのジャンクPCから、液晶ディスプレイ、キーボード(キーのみ)、マザーボードをいただき、壊れていた方と交換いたしました。
とりあえず直った。
そう、壊れていたのはマザーボードだったんです。
あのとき、山勘で液晶ディスプレイの新品に手を出していたら・・・・大外れだったんですね。
いやでも、そうはいっても結果的には、他人からしたら、今回それなりに金がかかっています。
恋は盲目とは言いますが、愛着も十分盲目であります。
パソコンを、ただの機械と思えばそんなもの。
しかし、相棒と思えば愛着が出てきて、壊れても修理して長く使ってしまうものになります。
同じものを長く使えばコストパフォーマンスは高い。
しかし、修理に見境なく金をかけていてはコストパフォーマンスは低くなります。
どちらが良いか悪いかは人それぞれです。
まぁ、簡単な気持ちでパソコンを分解すると、思いもよらず壊してしまうことはあると思います。
しかしながら、マルタスフリークたるもの、
目の前に山があったら、洞窟があったら、行ってしまいたくなるでしょう?
そう思ったら、もう入るしかないんです。
もし、それでPCが壊れたんだったら、それは「勉強代」と言う名の“運命”なのです。
ですので、皆さん、堂々と、分解してみてください。
グリスをぬりぬりしてみてください。
それで愛着あるマイPCが元気を取り戻したら、うれしいではないですか。
あ、あの、もちろん、その際は「自己責任」でお願いします。
決して、「まるたしんからそそのかされたから分解したら壊れた。」なんて損害賠償を請求しないように、どうぞよろしくお願いします。
なお、レッツノートのCF-NX2が壊れたのでしたら、一部の中古部品でしたらばら売りで販売しておりますので、お気軽にお申し付けください。(笑)
それではノシ