4DXは迫力も緊迫感もハンパない

休日朝食時の会話で、カミさんがお勧めの映画があるということで、私も気になっていたので、その日は映画にでも行ってみようかと思い立ちました。

ネットで当日の上映スケジュールを見てみると、なんと昼間の時間帯は、ユナイテッド・シネマの「4DX」しかありません。

4DXとは、通常の映画上映に加え、椅子が揺れる、振動する、風が吹く、水しぶきがかかる、においがする、スモークがたかれる、フラッシュが光る、などといった演出が映画に合わせて行われるエンターテイメントです。

観たいタイトルが公開始まって結構経っており、上映回数も少なくなっておりましたが、一番人が来そうな昼の時間帯に「4DX」を設定するあたり、ユナイテッドさんも策士であります。(笑)

ただ、映画料金プラス1000円と、それはそれは大変高額なのです。
二時間の映画上映に2800円という、CDのアルバム買えるくらいの金額を出したことなど、さすがにこれまで一度もありません。

しかしながら、他の上映時間は18時からだったりと、都合が合わず、考えた末、こちらの4DXにて観ることを決意したのでした。

個人的な話で申し訳ないのですが、私、映画館で、あまりの心地ちよさに、寝てしまうことがたまにあります。
一方で、カフェインによる覚醒作用が体質的に見事に効くため、コーヒーを場内に持ち込むことで睡魔を防ぐことができます。
つまり、映画鑑賞にコーヒーは欠かせないということです。

しかし、これから向かうのは、座席が揺れる4DXです。
劇場入り口のスタッフに尋ねます。

まるたしん
飲み物って持ち込めるのですか。
映画館スタッフ
当館で購入された飲み物は御持ち込いただけます。

おお、良かった。

入り口横には、荷物を預けるためのロッカーも用意されています。揺れるシートでは荷物を持つことすらままならないということです。もちろんバッグなどが濡れたくありませんからね。

お気に入りのリュックをロッカーにねじ込んで100円を挿入し(コインは使用後払い戻されます。)、購入したコーヒーを片手に、事前トイレもばっちり。

4DX自体は、遊園地などによくある体感型のアレです。スペースワールドのスターシェイカー的な。スターシェイカーを初めて体感したときは、それはそれは感動した記憶があります。
コーヒーを置くためのホルダーもしっかり用意されておりますので安心でした。

本編開始前に、あれです、ユナイテッドシネマの本編前に流れる4DXの宣伝映像です。

https://youtu.be/sLpIplowO44

あれに合わせて、実際にシートが激しく揺れたり、風が吹いたり、水が出てきたりしました。おおっ!なるほど、これが4DXか!

と、感動する間もありませんでした。

コーヒー、こぼれまくるんですが(笑)

確かに映画館スタッフは、「こぼれません。」とは言っていませんでした・・・。

カップホルダーを信用しきっていました。蓋をしてても、穴からしっかりこぼれてきました。(笑)

それに、揺れがフェリーに乗っているような地味な揺れで、結構気分悪くなるヤツです。

これ、2時間大丈夫か・・・。

それでも、上映が始まりだすと、さすが話題の映画であります。映画の世界に引き込まれ、4DXの演出もマッチしていて、これ、1000円の価値があるんj

そのとき!!

まるたしん
!?(いててててて!)

突然の腹痛が!!

そういえば、映画館に行く前に、レストランでオムライスを食していたのですが、唐突に腹痛に襲われてしまいました。
まさかこんなに体を揺さぶられることになろうとは、昼食時には予想していませんでした。

腹痛はやがて、出口近くまで達しつつあり、脂汗も出てきそうな感じです。

この4DX、事前に注意されているのですが、よほどのことがない限り、途中退室することができないんです。
シート自体もそれなりに浮いておりますので、揺れているときに降りると危ないし、他の方たちも1000円という高価な追加料金を払って、貴重なエクスペリエンスを得に来られているわけですから、邪魔してほしくないわけですよね。

でも、何とか絶えることができそうです。
ひとえに、映画が腹痛を忘れるほどとてもエキサイティングだったのが救いでした。

というか、このシートがベース音などの低音によってバイブレーションのように揺れるようになっているのですが、振動って、結構便意を抑える効果があるみたいなんです。いやほんとに。

おかげで便意もすっかり忘れていたのですが、さてエンドロールも終わり、退場しようとシートから足を降ろした瞬間、突然沸騰寸前のお湯のごとく、便意が恋する五秒前状態になっていることに気が付くのです。

私は、おしりを引き締めるようなキュッとした歩き方で、会場を後にし、コインロッカーでリュックを取り出した後、他の人に便意が頂点であることを悟られないように、そっと、そう、それは江戸城をすり足で歩く高官のように、私はユナイテッド・シネマのトイレへと歩みを進めたわけであります。

4番スクリーンからトイレまでの距離が、これほど遠いと感じたことはこれまでなかったでしょう。

私はゆっくりと、インターバルで訪れる便意と静かに戦いながら、トイレへと一歩一歩、歩みを、それは確実に進めていったのです。

映画館スタッフ
ロッカーは、100円が戻ってまいりますので、取り忘れの無いようにご注意願います~~~。
まるたしん
あ!

ああああああ!!!!!

リュックを取り出す際、返却された100円を取り忘れていたことに気づきました。

いやね、もうここまで来たら、100円を見捨ててでも、トイレに行くことが先決なんじゃないかと、思いましたさ。

でもね、あれだけ注意喚起されているのに、100円を取り忘れるなんて、何だか癪じゃないですか。

私は、100円を取りに同じ道を引き返しましたさ。もちろんすり足で。

広末涼子もびっくりするくらいの恋する5秒前(?)でしたが、なんとかトイレにも間に合い、無事ことを終えることができたことを報告させていただきます。

4DXはこれまでにない、とても貴重なエクスペリエンスを得ることができましたが、マルタスフリークの皆様にご注意いただきたいのは、まず観る直前には、ご飯をたらふく食べない方が良いと思いますね。(笑)

がっつり集中したいならば、1時間以上前にお食事は済ませておき、コーヒーも1時間くらい前に飲んでカフェインを摂取しておき(会場には持ち込まない)、上映直前にトイレを済ませ、酔いやすい方ならば酔い止めをしっかり飲んで、そして4DXに挑んでいただければよろしいかと思います。

あ、終わった後の100円の回収も忘れずにですね。

まるたしん
って、ちょっと待てよ・・・。なぜ観る側がここまでの配慮をしなければならないのか。
映画館側が対応してくれれば済むことではないのか?
multas
ははは。確かに。(笑)

【映画館への要望】
* 4DXの上映は食事時を避けていただきたい。
* コーヒーは4DXの揺れに耐えられるような構造のもので提供してほしい。
* トイレの近いスクリーンで上映していただきたい。

というわけで、映画館への要望も書いてみました。( *´艸`)
観る方が準備しとけよって話もまあ、おっしゃるとおりで。(笑)
ではではノシ

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