ビジネスにおけるコミュニケーションツールの一つであるメール。
メールには当然相手がいるわけで、マナーという概念が必然的に存在してくるわけです。
件名はわかりやすく整理しやすい内容に、本文は簡潔に、署名は付ける、など、皆様におかれましても、メールの作成にはいろいろと工夫されているものと思います。
数年前に少し気になっていたのは、
メールの冒頭で送信先の宛先を書く際、
〇〇 さま
という風に、あえて「様」を「さま」という書き方。
最初見たときは、「えっ、変換ミス?」などと思ったものです。
しかしながら、同様に数人からそういった「さま」メールをいただいたとき、「これは一種のマナーなのでは。」と思い、気になってインターネットで検索してみたところ、ありました。
相手が特段偉い人など気を遣う方ではなかったら、「様」よりも「さま」の方が柔らかい表現なのでベターであるとかなんとか。(忘れた。)
個人的にはどちらでも気になりませんでしたが、「流行りかのかな?」と思って、私も一時期あやかって使っておりました。それで相手が心地よく思ってくれたり、良い印象を持ってくれるのであれば、それに越したことはないですからね。
が、これはフィーリングですが、最近では「様」派が優勢のような気がしております。
マナーの流行り廃りといったところなのでしょうか。(短いスパンだこと!)
ところで、私、もう一つ仕事でメールを受け取った際、少し気になる書きっぷりがあります。
まるたしん 様
お疲れ様です。
・・・(用件つらつら)・・・
よろしくお願いします。
どこが気になるのかというと、この中の一文、
「お疲れ様です。」
です。
例えば、これを朝一のメールで見るわけです。
今日が始まったばかりの朝一に。
いやね、100歩譲って、相手が夕方にメールを送ったとしましょう。
そして、私がその同じ夕方にそのメールを見たとします。
読むタイミングによっては、直接会ったときに言うように「ども、お疲れ様です!」と言っているような印象を受けます。
が、ツールがEメールですから、当然相手が、そのメールを「いつ」閲覧するかは全くわからないわけです。
『お疲れ様です。』
てさ、決まり文句みたいなもんじゃん。別に本当に「お互い疲れているよね!」って毎回思いながら発してないでしょ。あいさつみたいなもんでしょ。( ゚Д゚)
いや、その・・・。
そんなまくしたてなくても・・・。
そうだなぁ。
「お疲れ様です。」があいさつみたいなもんなら、あいさつを使えば良い。
「こんにちは」は、いつの時間帯でも無難に使えるあいさつ。
しかも、びっくりマーク「!」を使うことによって明るい印象を受けるでしょ!
メールは、文字だけで相手の顔が見えないんだから、できるだけ明るく表現すれば、相手に良い印象を受けるんじゃないかな。
しかも元気なメールなら、相手にも元気がうつるかもしれないじゃないですか。
昨今、別に社員同士仲良くならなくてもいいし、メール送っとけば、相手の都合の良いタイミングで確認してもらえるし、メモ代わりになるし・・・。とか言って、すぐ近くにいる人でも、メールだけで済ますってことって多くなったと思います。
私個人としては、近くにいる人ならばメールだけではなく、顔を合わせてコミュニケーションしてほしいところですけども、これも時代の流れであり、時代に合わせて考え方を変えていくことも、大事なのかなぁ~とか思うわけです。納得はしていませんけどね。
そうなると、たかがメールの文面でも、相手が気持ちよくなれるような文面にするということ、これがまさに日本人の気質というものではありませんか。
というわけで、本日のファイナルアンサー。
〇〇様
こんにちは!
マルタス クリエイティブ ラボラトリーのまるたしんと申します。
いつもお世話になります!
以下、用件。
ピローン!(着信音)
to まるたしん
from マルタス
まるたしん 様
こんにちは!
マルタス クリエイティブ ラボラトリーのマルタスです。
いつもお世話になります!
このEXCELの計算式がうまいように動かなくて、
ご助言をいただきたいのですが。
ピローン!(着信音)
to まるたしん
from マルタス
まるたしん 様
こんにちは!
マルタス クリエイティブ ラボラトリーのマルタスです。
いつもお世話になります!
すみません、ちょっとトイレに行ってきます。
ピローン!(着信音)
to まるたしん
from マルタス
まるたしん 様
こんにちは!
マルタス クリエイティブ ラボラトリーのマルタスです。
いつもお世話になります!
すみません、
今日はお先に失礼させていただきます。
隣にいるんだから、メールなんか使うんじゃないよ!( ゚Д゚)
とりあえず当面、この書き出しでメールを書いてみることにします。
うん、良い印象になるんじゃないかな。
ーーー 数日後 ーーー。
メールって、文字だけじゃないですか。
どんなに気分が滅入っていても、忙しくても、文字だけなんだから、「こんにちは!」って書くのは簡単じゃないですか。
でもね・・・、
ほんっと、チャットやメールのように、自身の発言を書くときって、相手には顔も見えていないというのに、そのときの自分の気持ちに、かなり左右されていることがわかりました。
気分がさほど乗ってないときに、『こんにちは!』みたいにビックリマーク使って書きにくいものだったのです。
メールは用件を伝えたりデータを送信したりするコミュニケーションツールであって、わざわざ感情を文字に込める必要はないわけです。
書き手の気分が良かったら、相手もいい気分になるかもしれませんが、逆に書き手の気分が悪いときに、感情を込めて文字を書いたら、受け取った相手は気分悪くなるかもしれません。そんなの誰も望んでいませんよね。
何度かこの文面で送信しているうちに、いろいろ考えることはなくなってきました。
逆に自分の文面で、元気になっている気さえします。(笑)
何か楽しいメールの書きっぷりがございましたら、ぜひ教えていただけたら幸いです。
それではまたノシ