たまにはマジメに“研究”的な記事を書いてみようかと😅
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本記事は、OSがインストールされていないiMac(20-inch Early 2008)に、Windows環境だけでOSのリカバリーを行い、最終的にはUnityで作成したゲームをiPhone実機で実行するところまでを紹介します。
長いので2回に分けて、今回はとりあえずOSのリカバリーまでをご紹介します。ほらそこ!今更な情報とか言わない!!
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先日、いつものようにハードオフ巡回をしていましたら、ジャンクコーナーに古いiMacがあるじゃないですか。
型式はiMac 20-inch 2008 Early。14年くらい前のコンピューターになりますね。CPUはCore2Duo。当時は、コアが2つということで大変シビれ憧れたもんですが、今となっては、只でもいらんと言われそうなCPUとなってしまいました。
こちらのマックはキーボードもマウスもない、ハードデイスクも抜けたスッカラカンのジャンク品。見た目は結構キレイ。やっぱMacはカッコイイですわ。むしろこの当時のデザインが一番良かったんじゃないでしょうかね。まあ今のを知らないんですけどね。
2200円でした。
最初は「またモノが増えてかみさんにしかられる😇」と思いましたが、「これは絶賛勉強中のUnityのiPhone実機デバッグ環境作れるんじゃね?」という淡い期待が脳裏によぎり、そそくさと買って帰りました。
とはいえ、HDDは付いてない、動作するかもわからないジャンク品。Windows畑の私にとって、macの環境を整備するというのは、きっといくつもの難題をクリアせねばなりません。
目次
とりあえず電源を入れてみる
家に帰り早速電源を入れて、現状を確認してみます。
ポチッ
iMac「ドーン!」
なんか久しぶりに聞きました、このマックの起動音。
この高貴な音を初めて聴いたときはシビレれたものです。
今は持っておりませんが、10年くらい前にMacBookAirを所持していたことがあります。2年でぶっ壊してしまいましたが。😅
さて、無事起動は確認しました。おそらくはハードデイスクが無いだけで、機械自体は故障してないと思います。
早速、中身を分解して、ハードデイスクを装塡してみたいと思います。
分解して、ハードデイスクを装填する
この流れは、ジャンク系YouTuberなどで見る感じですね。😂
iMacの分解方法などは、ネットで検索すれば、すぐに拝むことができます。ハードウェアが統一されているMacintoshは、良くも悪くも、似たようなことをしている情報にすぐにたどり着ける、これは大きな利点であると思います。
ぼちぼちと筐体を外して内部にアクセスしていきます。
意外にメモリーが4ギガ詰まっておりました。
これはラッキー!
中身は結構綺麗でした。筐体も大きいので開けやすかったです。ネジはトルクネジなんていう、普通のドライバーの形状とは異なるものが使われておりますので、それなりに特殊な工具の準備が必要です。
ハードデイスクの差込口は液晶の下、一番奥にありましたわ。💧💦
とりあえずは最近使っていないDELLのノートPCに刺さっていた64GBのSSDを差し込んでみます。たしかDebianをというLinuxのディストリビューションを入れて遊んでいたと思います。
SSDをそのままぶっ刺して、ネジを閉めて元に戻します。
電源オン!
Debianが起動しました。💦
起動するもんなんですね。
もちろん、その後はエラー吐きまくり、起動途中でフリーズしました。
っていうかなんでこのタイミングで私、電源オンしたんでしょうね。
まぁ良いっす。
こちらのハードデイスクに、MacOSを入れてまいりましょう!
Windows環境だけで、MacOSのインストール用USBメモリーを作成する
こちらのiMac 20-inch 2008 Earlyは、当初はMacOS X 10.5が入っていたのかな?Leopard、、、レパードって読むでオッケー?
ニッサンのレパードメチャカッコ良かったよね!え?!違うの?動物なの?
それは良いとして、このMacで公式にサポートが表明されている一番新しいOS、MacOS X 10.10 Yosemiteをインストールしてみようと思います。
まずappleのサポートサイトからその「ヨセミテ」とかいうOSのインストールディスクをダウンロードしようではありませんか。ヨセミテって火山かなんか?
見出しにも書いたとおり、うちの環境はすべてWindows環境です。Macの環境は一切ありません。
アップルは公式に過去のOSのインストーラーをダウンロードできるようにしてくれていますが、ファイル形式が「.dmg」といういわゆる「ディスクイメージ」、WindowsでいうところのISOファイルみたいな形式で配布しています。「ダメージ」って読めばいいのかな?痛そうなんですが。😇
さて、インストール用のDMGファイルは取れました。あとはこれをUSBに書き込んでマックを起動させれば良いのでしょうが、そもそもDMGファイルをWindowsでは取り扱えません。これは痛いダメージだ!dmgなだけに!!
さて、これは外部のソフトに頼るしかなさそうです。下記サイトを参考にさせていただき(ありがとうございます!)、Transmacというソフトを利用させていただきました。
DLE.work - Windows環境でMac OS Xのリカバリーメディア(USBメモリ)を作成する
詳しくは上記のリンク先を参照していただきたいのですが、このソフトでは、USBメモリーをMac形式にフォーマットする機能と、dmgファイルからUSBメモリーにファイルを復元する機能を持っております。大変素晴らしいアプリです。有料(シェアウェアかな)ですので、気に入りましたら購入していただければと存じます。私は体験期間中にコトを済ませてしまいました。
さて、無事インストール用USBメモリーを作成しましたので、Macにぶっ刺してUSBから起動させます。
なんでもMacでは、USBから起動させる場合は、Optionキーを押しながら電源を入れて、表示されたメニューから起動したいディスクを選択するらしいです。Optionキーってどれ?
手前のキーボードがロジクールのWindowsスタイルのものであるため、Optionキーがどれだか分かりません。😅
とりあえずいろんなキーの組み合わせを押して試しましたが、ダメっす起動しません。
どうやら、そもそもUSBメモリーが起動するものではないみたいです。
ちなみに調査の結果、Optionキーは、WindowsでいうところのAltキーでした!!(ドヤー!!)
この後、これはヘンにSSDにDebianが入っているから起動しないのかも、と、再度本体をバラし(○ソ面倒くさかった💧)、SSDをフォーマットしてからやり直したりとかやってみましたが、USBから起動させることはできませんでした。
またバラシて、SSDを別のPCに取り付けてフォーマットと、めんどくさかったわ。
よくよくネットで検索してみると、この公式が公開している配布dmgは、OSインストーラーが入っているディスクのイメージであって、「USB起動するインストーラーではない」みたいです。
まぁ確かにインストーラーであって、起動ディスクとは書いてないな・・・。
と言っても、希望がないわけではなく、このdmgの中にあるpkgファイルを開き、さらにその中にあるinstallESD.dmgというディスクイメージをUSBメモリーに書き込むと、USBメモリーから起動してインストールができるらしいのです。
難易度高いなぁ。😅
この情報を入手できたのが、ジャンク系ユーチューバー(っていうのかな?)おじおじジャパンさんでした。
いやぁ、同じようなことをして同じく壁にぶち当たり、解決手段を公開してくれるジャンカーおじおじさんには感謝の言葉しかございません。いつもお世話になっております!
しかしここに来てさらなる壁にぶち当たります。
先に述べたように、USB起動に必要なdmgファイルは、ディスクイメージ内のpkgファイルの中にあります。dmgファイルの中身は、先述のTransmacで中を覗くことはできるのですが、このpkgファイルはMacOSで取り扱う「パッケージファイル」とかいうやつで、Windowsでは開きません。
おじおじさんの動画でも、お友達かどなたかよくわかりませんがMacBookを借りてきてpkgからdmgファイルの取り出しをやってました。マジかー。マック環境なんてないぞ。ここで手詰まりか。
言うてpkgファイルなんてただの圧縮ファイルみたいもんだからファイルを取り出すなんて普通にありそうなんですけどね。(私にはできませんが)
インターネットの海を検索してみましたが情報は見つけられませんでした。
ええい!ともはや藁にもすがる思いで、pkgファイルの右クリックメニュー、「プログラムから開く」メニューにある「Microsoft Storeでアプリを探す」という、「トラブルシューティング」ばりに命中率の悪そうなメニューを開いてみたところ、いくつかの解凍ソフトがヒットしたので、その中で一番にヒットしたアプリをインストールしました。
これが偶然の出会いというものか、、、。
トレンディドラマのような(?)、運命に誘われるかのように、私はこのアプリに出会ってしまいました。
他のアプリでもできるのかもしれませんが、私が選んだのは、BreeZipというアプリでした。
pkgファイルをウインドウから開いてみると、普通に中身が展開されるではありませんか。
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(注)このあとYosemiteディスクから取り出したinstallESD.dmgではうちのiMacでは起動が失敗しますので、結論だけ知りたい方は、少し下にあるMountain Lionのインストールディスクの作成まで読み飛ばしてください。😅
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目的のinstallESD.dmgを取り出し、再度登場TransmacでUSBメモリーに書き込み。
ワクワクが止まらない!
いやーほんとこのジャンク(ガラクタ)をイジる時間というのは、なんと有意義でしょうか。あっという間に時間が過ぎていきます。
部屋は汚くなって、カミさんには白い目で見られるかもしれませんが、この気持ちはジャンカーにしか理解できないと思います。
今回はUnityゲームをiPhoneで動かす!という大義名分が一応ありますが、ただ単に○ソ古いMacをイジっているだけだと、その後、フリマとかで売ったりすることもしなかったら、ただガラクタが部屋に増えたという救えない結末しかありません。
、、、。
起動しませんでした。😂
あれ。
ハッキリと断定できませんが、どうやらこのiMacが古くて、ヨセミテ世代のブート形式が未来過ぎて起動できないのが原因っぽいです。
つまり、さらにさらに古いOSをまずはインストールする必要があるようです。
今一度ヨセミテのダウンロードの項目を見ると、
「OS X Yosemite :Mavericks、Mountain Lion、Lion、Snow Leopard をアップグレードできます。」
と書いてあります。
Lion、、、か。
以前、Macbookを所有していた頃、Snow LeopardをLionにアップデートしたら、重くなったし、見た目もSnow Leopardが良かったような、、、という苦い思い出がよみがえってきました。😅
とりあえず苦い思い出のLionよりも、高い山に堂々と立ちはだかる(筆者の勝手なイメージ)Mountain Lionの起動ディスクを作ってみたいと思います。
Mountain Lionのインストール用起動ディスクを作成する
Appleは公式で、Mountain Lionのインストール用データを無償で配布しております。素晴らしすぎます。(昔は売ってた)
今回はきちんと中にあるinstallESD.dmgを取り出し、Transmacを使ってUSBメモリーを作成しました。
もう慣れたものです。慣れたくもありませんが。😅
USBメモリーをブッ刺して、iMacを起動!
iMac「ドーン!」
このMacでは初めて見る食べかけのリンゴマーク!
現れるトラの画像!
(ライオンとトラは異なりますので、良い子のみんなは百科事典で調べてみよう!)
普段Windowsで見慣れているはずのTFT液晶越しに見る「ただの動物の画像」が、苦労の後に見てみると、めちゃくちゃ高解像度に見えます。いわば初めてフルHD画像を見たときみたいな感動です。
想像どおり、Lion世代の起動ディスクであれば、このiMacでも起動を認識してくれたのです。
ディスク内のDebianには別れを告げ、Mountain Lionという新たな住人がノシノシと我が物顔で64ギガのSSDの砂漠に家を立て始めました。
無事、iMacにMacOSを、Windows環境だけで、リカバリーすることに成功しました!
今回はこの辺で終わります。
もちろん、これで終わりではありません。
最終目的の「Unityアプリの実機iPhoneデバッグ」を行うには、OSがUnityの最低動作環境を満たしておりませんので、ガンガンOSをアップグレードしていきたいと思います。
次回、最終回「この○ソ古iMacで、UnityアプリのiPhoneデバッグ環境を構築する!」
乞うご期待!
それではまたノシ🖐