地球は常に自分を中心に回っている

ある日のことです。

私はバイクで買い物に来ていました。
ちょうどお昼ごろだったので、昼食を取ろうと吉野家に立ち寄りました。
昼頃ということで、多くのお客さんで賑わってました。

牛丼も以前に比べてだいぶ値段が上がってきたなぁと思いながらメニューを眺めておりましたら、季節的なのかどうかは分かりませんが、「すき焼き定食」が目に止まりました。
すき焼きといえば、家族で鍋を囲んで食べるもの、というイメージがありますが、それをソロで食する。・・・旨そう

牛すき鍋膳

注文しました。

一人ですき焼きなんて、なんだかぜいたくな気分です。結構ニーズナブルな値段設定だと思います。

間もなくして牛すきが出てきました。

個人的にはもっとたっぷり肉が盛ってほしいかなぁと思ってしまったりしますが、きっと食べると満足感は半端ないと思います。

さて、食事を始めます。

私はすき焼きを食べるときは、卵を溶いて、それに肉や野菜を絡めて食べるのが好みです。
御膳には生卵が準備されておりますので、そのようにして食したいと思います。

まず卵を溶き、野菜と肉を絡めて食べてみます。

う・・・・旨い

すき焼きの濃い味付けが、生卵と混ざることによりマイルドになり、しかも熱々の肉野菜が卵と絡むことによりちょうどいい熱さになって、食べやすくなります。

すき焼きは卵に限る!

・・・と、ここで少し反論を。

私は、この生卵のどろっとしたところが、実はあまり好きではないんですよね。どれだけかき混ぜても、ドロっとした塊の部分があって、それがツルッと口の中に入ってくるのは、結構嫌だったりします。

しかも、溶き卵ですき焼きを食べていると、最初はいい感じなのですが、後半になってくると、卵が少なくなって、なんだか物足りない感じになります。密着感もなんだか落ちたような気がします。

私はここで、新たなアイディアを考察します。

そう、
この溶き卵の残り部分を、鍋にぶち込んだほうが旨いんじゃないかと。卵とじにするというわけです。

なるほど、そうすることによって、また別の食感、味わいを楽しむことができるのではないか。

いわゆる味変ってやつです。

私はそう発想した瞬間、小皿の中にあった残りの溶き卵を、鍋の中にぶち込みました。

牛すき御膳は、旅館などで見かける固形燃料を使って熱されていますので、結構長時間熱々に保たれます。

ですので、ぶっかけた溶き卵も、生卵から少しだけ煮えていい感じです。

少し硬めになった卵は、口の中でまた違った食感と味わいになって、これは味変成功であります。

これ以上は味変させる必要もありません。十分にすき焼きを楽しみましたので、あとは、残りのすき焼きを食べてしまいましょうか。

私は、これまであまりのすき焼きとのコミュニケーションに集中したあまり、周りのことなど一切気にしていませんでした。

いや、別に食事をするのに、周りを気にする必要はまったくないのですが、やることがなくなった私の集中力がプッチり切れ、満足げな笑みを浮かべながら、店内に目を向けました。

皆さんは、吉牛の店内レイアウトをどうイメージしているでしょうか。

よくあるのが、店員が前後に動けるようなスペースを囲むように、コの字型にテーブルが並んでいる感じ。私が現在属している店内も例外ではありません。

いやほんと、それまで全く気づいていなかったのですが、その私の目の前に座っている女性が、それは微笑みながら、私が食事をしている姿をしっとりと眺めていたのです。

すき焼きとの対峙のあまり、私はその女性の視線に、全く気づいていませんでした。

その女性は、まだ料理が来ていなかったようで、両手で頬杖をつき、微笑ましい子供を見るような目で、私を見つめていたのです。

しかも!

私と目が合うなり、なぜか、ハッ!とした表情を浮かべ、目をそらしたのです。

まるたしん
チョッ!

いやちょっと待て。

なぜそんなに焦ったように目をそらした!?
私がこれまでやった行いって、なんか可笑しかったか?

私は、牛すき御膳の食し方を、今一度振り返っていました。

もしかして、私のこの卵の使い方って、一般的ではないのだろうか・・・。
最初から鍋にぶち込んで閉じて食べるのが一般的なのか!?

確かに、この食し方は、私が実家で食べるときはこの食し方ですが、他の場所で見たことはありませんでした。

私はすき焼きに目を向けたあと、再度彼女に目を向けましたが、彼女の顔からは微笑みは消え、二度と私を見ることはありませんでした。

えっ、何!?

私は、そんなに驚いたような顔で彼女を見てしまったのだろうか。

残念ながら、彼女がなんのメニューを注文したのかを確認することなく、私は食事を終えてしまったため、精算を済ませ、店を出てしまいました。

そんなに私の食べ方が気になったのだろうか・・・。
なんだかもやもやしたような、でも私の食し方を見て楽しんでくれたのであれば、それはそれで私も嬉しく思いますが。

multas
いやだたの自意識過剰だと思う。
まるたしん
はい。

・・・・・・。

というわけで今日は終わりたいと思います。
さて、この研究日誌も更新頻度がずいぶん空いてきたなぁと思いますので、これからは当面の間、毎週日曜日に更新することを目標にしてみようかと思います。
いつまで続くかな・・・。

マルタスフリークの皆様は、毎週月曜日の朝を楽しみにお待ちください。(^^)

それではまたノシ

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