ムヴカソくん ver.1.4.0 リリース
本日は、お忙しい中、この、ムヴカソくんリリース会見にお越しいただき、誠にありがとうございます。
まずは・・・お詫びを申し上げさせていただきます。
昨年、要望をいただいて、それを仕様に取り入れてベータ版として公開していたところまでは、自分でいうのもなんですが、迅速だったとは思うのですが、それからベクターの差し替えと、自分のウェブサイトでのお知らせをするのに、かなりの日数がかかってしまいました。
ベータ版の頃と中身は変わっておりません。
(ていうか、特段良くも悪くも報告はなかったな・・・。)
いや、
一通のとても素敵なお手紙をいただいたのでした。
それは、とある視覚障害者の方からのメールでした。
視覚障害といっても、目がまったく見えないというわけではなく、視覚狭窄と言って、目の近くに対象を持ってくると見えるとか、視野が狭いといった障害をお持ちの方でした。
件名は「ムヴカソくんとの出会い 感謝と質問」でした。
「ムヴカソくん。」
このアプリは、かつて友達と一緒にオンラインゲームをやっていたとき、マルチモニター間のマウスカーソルの移動をスムーズにしようと開発したアプリです。
具体的には、ゲームの最中、「ちょっと調べものしよっ!」と、ワンタッチで瞬時にマウスがブラウザーに動き、見終わったら、ワンタッチでゲーム画面にマウスが戻る、という動きを目指したものです。
ここ最近(といっても去年)では、ファイナルファンタジー14で、マウスカーソルがどこに行ったか分からなくなってパニックになったときに、ワンタッチで画面の中央に戻す、みたいな使い方をしておりました。
そんなアプリがですよ。視覚障害者の方の役に立つって???
そのメールに、それは丁寧に説明が書いてありました。
なんでも、視野狭窄の視覚障害を持つ方は、視野が狭いために、パソコンのマウスカーソルを見失いやすく、一度マウスカーソルを見失うと、いったん、画面の端っこにマウスを動かし、視認しなおす、という作業を行うため、多大に時間を無駄に費やしているというのです。
そんなとき、このムヴカソくんに出会い、いつでもボタン一つで指定した位置にマウスカーソルを戻すことができるようになることで、とても快適なPCライフが送れるようになった。マウスを見失って、探すという無駄な時間がなくなった、というのです。
ゲームプレイを快適にするために開発したこのアプリが、こんな用途で役に立つなんて、まったく予想しておりませんでした。
その方のとてもありがたいお言葉は、ベクターのレビューページでも確認いただくことができます。
もったいないお言葉です。
これほど嬉しいレビューはないでしょう。
私は他にもこうした視覚に障害があって、マウスカーソルを見失いやすい方たちに、もっとこのアプリを知っていただき活用してもらおうと、さっそく地元の視覚障害者の団体にメールを送りました。
視野狭窄の方から、これまで困っていたことが多少解消された、というお便りをいただきました。視覚障害者の方たちへ情報を発信する機会がありましたら、よろしければ、このアプリを紹介してほしい、と。
突然のメールでぶしつけかと存じましたが、控えめにただ情報が広まるのを待つのではなく、もしかしたらこのアプリで時間を有意義に使うことができる人がいるのかもしれない、と考えると、そんな現状を打ち破るためには、自ら発信して広めようとすることは、やってもおかしいことではないと思うのであります。
そんなんですけど、ムヴカソくん ver.1.4.0 リリースです!!
ちなみに新機能は「マウスカーソルが瞬時に移動する設定を追加」です・・・。(笑)