雑談の大切さ
私ね、洋服屋とスポーツショップの店員さんが苦手でしてね。😅
いや、私が苦手なだけで、店員さんは全然悪くないんですよ!
あのなんかね、例えばスポーツショップなら「私普段から意識高く運動してます!」みたいな勢いに飲まれてしまうんです。
飲まれてタジタジになってしまうので、シューズコーナーなんかで悩んでると、近くに寄ってきて「これがオススメです!私も走るときはこれ履いてるんですよ!」みたいに丁寧に答えてくれるんですが、私が知らないからって営業トークで高いものとか買わせてるんだろうなぁって思っちゃうんですよね。「そんな都合よく履いてないでしょ!」みたいな。
まあそりゃ商売なんてより高い売上を出すのが目的ですからね、当然の行動なんでしょうけどね、😅
そんな苦手なスポーツショップと言いながらも、最近はよく通ってます。
私、趣味でバドミントンをやっておりまして、昨年12月に新しくラケットを新調してから、すでに(4か月で)4回ガットが切れてるんです。毎月切れてますね。
これ、中学生の部活とかなら普通か、それ未満なのかもしれませんが、私の場合、今までは「忘れた頃に切れる」感じでしたからね。冬は切れやすいとはいえ、私の練習頻度、スキルからすると、かなりのハイペースだと思います。
なのでその度にスポーツショップに行ってガット張りを頼むわけです。買うときにロールでまとめ買いしといてほんとに良かったです。💦
そして先日のこと一。
朝。
その日の夜は、バドミントンのサークルがある日。
朝からスポーツショップに行って夕方仕上がりができれば間に合います。
買い物に行きたそうなかみさんにどうにか頭を下げ、一時間位で戻ってくることで了承いただき、私は車でスポーツショップに向かいました。
スポーツショップには開店時間とほぼ同時に到着し、無事夕方仕上がりでガット張りを頼むことが出来ました。
家に帰ってから思い出しました。
そうやった、今日のサークルで使うシャトル(羽根)を買うんだった、と。😅
まあ夕方取りに行ったときに買えばいいんですけどね。
そして夕方ーーーーー。
お願いしてたスポーツショップに到着し、財布の中からラケットの預り証を取り出そうとしました。
ところが、財布の中にその預り証がありません。
そういや、財布に入れた記憶がありません。
(やべ。アレがなきゃ、ラケット返してもらえないんじゃないか!?)
今日はバドミントンサークル活動の日なのです。
久しぶりのバドミントンで、ガット貼りたてのラケットをビュンビュン振り回すことを思い浮かべていたわけですから、頭は既にそんなモードなわけです。それができなかったら、どんなに悲しいでしょう。
でも、ワンチャンどうにか身分を証明しさえすれば、ラケットを返してもらえるのではないか。
手元には、この店舗の会員証があります。これはかなりの身分証明になるはずです。
満を持し、覚悟して店員さんに、ことの事実を伝えます。
話しかけた店員さん、笑顔で対応してくれました。
おお!そういえば朝受付をしてくれた女性じゃないですか(覚えてない)。
まあ、私がこの種の店員さんを苦手なため、顔を見てなかったのかもしれません。無礼でしかありません。
笑顔でラケットを持ってきてくれた店員さん。
もしかしたら、スポーツショップの店員さんのことを、多少誤解してたのかもしれません。
受け入れてもいいんじゃないのか。
さらに、です。
無事ラケットを頂いて帰ろうとしていたときです。
朝来られたときに、これ落としませんでしたか?
といって店員さんが見せてきたのは、手話関係の会員証。全国手話通訳問題研究会のヤツです。もちろん私の名前が書いてあります。
あー朝、慌てて財布から会員証取り出すときに、誤って落ちてしまったんでしょう。
預り証も忘れ、落し物まで預かってくれていたことで、さらにばつが悪くなった私は、申し訳ない気持ちでいっぱいになりながら、その会員証をありがたく受け取りました。
そんな私に、その店員さんは、さらに話しかけてきました。
(何!?)( ゚Д゚)
もはや驚きしかありません。
かのロボみたいな営業トークと、変に意識が高い人たちだと思っていたあの店員さんたちが、なんと専門外(スポーツ以外)の“雑談”をしてきたのです。
「ありがとう」のかなり惜しい手話でしたので、我ながらそれは丁寧にご説明したことは言うまでもありません。
などとほんの一瞬ですが言葉を交わしました。
「ありがとう」はいい言葉だと思います。
手話は、話し相手が聞こえる人、聞こえない人に関わらず、声とともに、「ありがとう」の手話も普段から使っていただけたら、きっとみんな気持ちよくなれると思います。
私はこの店員さんに出会えて良かったと思います。
よく考えたら、以前、うまいように営業トークされて、必要以上に高い買い物をしてしまった苦い経験から、印象が悪くなっていたところがあったかもしれません。
その苦い経験が、こんなハートフルな出来事で上書きされたなんて、メリットしかありません。
そもそも本来、そんな1エピソードごときで、その業界の好き嫌いを印象づけるなんて、浅はかでしかないものです。
でも逆に言えば、たかが1エピソードで、良い印象にもコロリと変わるとも言えます。
そんなことを改めて考えさせてくれた、この雑談王、スポーツショップの店員さん。
私もこの店舗で昨年末に自分なりにかなり奮発して、すっげ―高いラケットを買いましたが、4か月経った今になってやっと、「この店で買ってよかった~」と思えたかもしれません。
ちなみに今回預り証を忘れ、会員証を落としてしまった不手際に、
これで、この店員さんも、お礼とお詫びの両方の表現ができるようになったに違いありません。😅
それではまたノシ
あ、シャトル買うの忘れました。💧