こんにちは、ふじまるです~。
そういえば昨年末、S氏からの依頼で、初期型ファミコンを動かすというネタ、いや実験をいたしました。
簡単に説明すると、依頼人によれば、
「ナムコのカセット「独眼竜正宗」には、初期型のファミコンでプレイした際に、途中で進行不能になるバグがある。S氏はかつてそのバグにより独眼竜政宗を未クリアであるので、バグを再現して、どうか回避してクリアしてほしい。」
というS氏からの依頼を受け、私が再現しようとしたのですが、お借りした初期型ファミコンが動かなかったというオチで年が明けてしまいました。
原因を特定するにも、もしかしたらファミコンは正常に動作しているのに、今回の実験のために購入した古いVHSビデオデッキが壊れているかもしれません。
そこで購入してきたのが、後期型ファミコン(ジャンク品)。
いやね、まずはビデオデッキが正常かどうかを確かめたかったんですよ。あと、この後期型ファミコンから映像出力部分をうまく移植すれば、初期型ファミコンも修理できるかもしれないじゃないですか。
まぁ考え方としてはわかる。
とりあえず目の前にあるこのRFスイッチが断線していないか、軽く確認してみる。
断線しとるやんけ!
(これ、もしかして後期型ファミコン買わなくても良かったんじゃないか?)
とりあえずハンダ付けして修復していきましょう。
「ラビリンス」を差し込んで、後期型ファミコンの電源を入れる。
「チャラララ~ン♪ララララ~ン♪」
おおおおおおお神秘的な音とともにワシ?が飛んできてぞ。(画像撮り忘れ)
ビデオデッキは正常でした。
あとは、この後期型ファミコンの動く部分を初期型ファミコンに移植できれば・・・
しかし、ここで絶望的な事実が突きつけられる。
んとね、もっと事前にちゃんと調べていればよかったんですよ。
後期型ファミコンを開封してね、もうね、口(くち)パカーンですよ。
あまりのショックに写真を撮り忘れたじゃないですか!
ファミコン本体の中身ってCPUなどが載ったメイン基板と、電源入力や映像出力を行う部分と、大きく2つの基盤に分かれています。
で、この電源や映像出力の基盤を移植できればって考えていたんですけど、後期型と初期型では全く基盤が異なっておりました。
後期型は映像出力の部分が金属で覆われており、メイン基板とほぼ固定で接続されておりました。
こりゃー移植は無理です。流石に接続部分が違いすぎる。
諦めかけていたそのとき、初期型ファミコンの電源回路部分を見ていると、ハンダが剥がれて断線しているではありませんか。
経年劣化なのかわかりませんが、ACアダプターを差し込む部分の金属と基盤を接続している部分のはんだが取れて離れてしまっています。
はんだ付けだけで治るんだったらイージーイージー!
先程工具入れから出してきたハンダゴテもありますし、ここも修理してみることとします。
いろいろやってると、他にも映像出力のところのはんだが取れていたり、いろいろ触ってるとプラプラしていた電源ボタンのところの線が外れたりと、あっちこっちで断線が発生しまくりました。
なんとかはんだ付けが終わり・・・、とりあえず動作確認してみようかと思います。
そう、RFスイッチも断線していたし、ファミコン本体も断線していて、でもビデオデッキは壊れていなかったのです。
このファミコン動くんじゃないか?
電源を入れてみます。ソフトはいつもの「ラビリンス」。
おおおおお!鷹だかワシが!!!
砂嵐とノイズ音で見えづらい・聞こえづらいのですが、そこには確かに初期型ファミコンのCPUが処理し、アウトプットされたラビリンスのタイトル画面が、BGMと共に表示されたのです。
この初期型ファミコン、壊れてはいませんでした。
いや、壊れていないのかもしれませんが、この映像クオリティではプレイするにはちょっと厳しいかもしれません。
この状態で独眼竜政宗をプレイするか、もう少し映像出力を調整して、キレイに映るようにするか・・・。
いずれにしても、S氏が小学生の頃、親父に買ってもらったファミコンが、約40年経った今でも元気に動いてくれたのは、純粋に感慨深いものです。
S氏にも報告しとこっと。
次のミッションは、独眼竜政宗のカートリッジ入手でしょうか!
続編を期待せずにお待ちください!!
それでは、またノシ